仮想通貨(暗号資産)のレンディングは、保有している資産を貸し出すことで利息収入を得られる資産運用方法です。

「ガチホしているビットコインを有効活用したい」「トレードせずに安定的に収益を得たい」とお考えの方に注目されています。
本記事では、仮想通貨レンディングの仕組みから実践的な運用方法まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
仮想通貨レンディングとは?基礎知識を徹底解説
仮想通貨レンディング(暗号資産貸付サービス)とは、自分が保有する仮想通貨を取引所や専門事業者に一定期間貸し出し、その対価として利息を受け取るサービスです。
銀行預金と似た仕組みですが、年利1%〜15%という高い利回りが期待できる点が大きな特徴です。
レンディングの基本概念
レンディングは英語で「lending(貸付)」を意味し、仮想通貨を貸し出すことで、貸付期間に応じた利息収入を得られます。
トレードとの違い
仮想通貨の運用方法には「トレード」と「レンディング」がありますが、それぞれ特徴が異なります。
▼トレードとレンディングの比較
| 項目 | トレード | レンディング |
|---|---|---|
| 収益方法 | 売買差益(キャピタルゲイン) | 利息収入(インカムゲイン) |
| 必要な知識 | チャート分析・市場分析が必要 | 最小限でOK |
| 時間的拘束 | 常に市場を監視する必要あり | ほったらかしでOK |
| 収益の安定性 | 不安定(損失リスクあり) | 比較的安定(利率は固定) |
| 資産の流動性 | いつでも売却可能 | 貸付期間中は引き出し不可 |
| 初心者向け | △(難易度高め) | ◎(簡単に始められる) |
トレードは短期的な価格変動を利用して利益を狙う手法ですが、レンディングは長期保有を前提とした安定的な収益獲得を目指します。
レンディングの利益シミュレーション
実際にレンディングでどれくらいの利益が得られるか、具体例でシミュレーションしてみましょう。
▼ビットコイン1BTCをレンディングした場合の年間利息
| 年利 | 1年後の利息(BTC) | 1年後の利息(円換算※) |
|---|---|---|
| 1% | 0.01 BTC | 約15万円 |
| 3% | 0.03 BTC | 約45万円 |
| 5% | 0.05 BTC | 約75万円 |
| 8% | 0.08 BTC | 約120万円 |
| 10% | 0.1 BTC | 約150万円 |
※1BTC=1,500万円で計算(2025年10月時点の参考価格)
レンディングの仕組みと種類を詳しく解説
仮想通貨レンディングには複数の種類があり、それぞれ仕組みやリスク・リターンが異なります。
自分に合った方法を選ぶために、各タイプの特徴を理解しましょう。
中央集権型レンディング(CeFi)
中央集権型レンディングは、仮想通貨取引所や専門のレンディング事業者が管理・運営するサービスです。
国内で最も一般的なレンディング形態で、初心者でも始めやすい特徴があります。
▼代表的な中央集権型レンディング提供者
| 事業者タイプ | 具体例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国内取引所 | Coincheck、bitbank、GMOコイン | 購入から貸出まで一括管理が可能 |
| レンディング専門 | BitLending、PBRレンディング | 高金利だが送金手続きが必要 |
| 海外取引所 | Binance、Bybit | 高金利だが日本の規制対象外 |
分散型レンディング(DeFi)
DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)レンディングは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを活用した自動化されたレンディングサービスです。
▼代表的なDeFiレンディングプラットフォーム
| プラットフォーム | 対応チェーン | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Aave | Ethereum、Polygon等 | 最大手・豊富な銘柄対応 |
| Compound | Ethereum | 老舗プラットフォーム |
| Venus | BNB Chain | 手数料が安い |
レンディングの3つのタイプ比較
レンディングは貸出期間の設定方法によって、3つのタイプに分類できます。
▼レンディングタイプ別の比較
| タイプ | 固定期間型 | フレキシブル型 | 自動更新型 |
|---|---|---|---|
| 貸出期間 | 14日〜365日など固定 | いつでも引き出し可能 | 期間終了後自動で再投資 |
| 年利 | 高め(3〜10%) | 低め(1〜5%) | 中程度(2〜7%) |
| 途中解約 | 不可(または違約金あり) | いつでも可能 | 更新前なら可能 |
| 向いている人 | 長期保有派 | 柔軟に運用したい人 | ほったらかし運用派 |
| 提供例 | Coincheck、bitbank | DeFiプラットフォーム | 一部の取引所 |
仮想通貨レンディングの5つのメリット
仮想通貨レンディングには、トレードにはない魅力的なメリットが数多くあります。ここでは特に重要な5つのメリットを詳しく解説します。
メリット1:銀行預金を大きく上回る高利回り
仮想通貨レンディング最大の魅力は、圧倒的な利回りの高さです。
日本の銀行預金金利が年0.001〜0.3%程度であるのに対し、レンディングでは年1〜10%以上の利息を期待できます。
▼100万円を1年間運用した場合の利息比較
| 運用方法 | 年利 | 1年後の利息 |
|---|---|---|
| 普通預金 | 0.001% | 10円 |
| 定期預金 | 0.3% | 3,000円 |
| レンディング(低金利) | 3% | 30,000円 |
| レンディング(中金利) | 5% | 50,000円 |
| レンディング(高金利) | 10% | 100,000円 |
メリット2:完全放置で利息収入を得られる
レンディングは「ほったらかし運用」が可能な点も大きな魅力です。
一度貸し出せば、満期まで何もする必要がありません。
メリット3:トレードスキル不要で始められる
レンディングは「預ける」だけなので、最低限の知識だけで誰でも始められます。
仮想通貨トレードで利益を出すには、チャート分析や市場動向の理解など専門的な知識が必要です。
▼トレードとレンディングの必要スキル比較
| 必要スキル | トレード | レンディング |
|---|---|---|
| チャート分析 | ◎必須 | ×不要 |
| テクニカル指標 | ◎必須 | ×不要 |
| 市場ニュース把握 | ◎必須 | △あると良い |
| 売買タイミング判断 | ◎必須 | ×不要 |
| リスク管理能力 | ◎必須 | ○重要 |
| メンタルコントロール | ◎必須 | △あると良い |
メリット4:複利効果で資産を加速的に増やせる
レンディングで得た利息を再投資することで、複利効果を活用した資産形成が可能です。
複利運用は時間が経つほど効果が大きくなります。
▼年利5%で100万円を運用した場合の複利効果
| 運用期間 | 単利(利息のみ受取) | 複利(利息も再投資) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1年後 | 105万円 | 105万円 | 0円 |
| 3年後 | 115万円 | 約116万円 | 約1万円 |
| 5年後 | 125万円 | 約128万円 | 約3万円 |
| 10年後 | 150万円 | 約163万円 | 約13万円 |
メリット5:価格上昇の恩恵も同時に受けられる
レンディングの利息収入に加えて、仮想通貨そのものの価格上昇による利益(キャピタルゲイン)も期待できます。
これは「二重の収益機会」と言えます。
▼レンディング中に価格が上昇した場合のシミュレーション
| 項目 | 開始時 | 1年後 |
|---|---|---|
| BTC価格 | 1,000万円 | 1,500万円(+50%) |
| 保有量 | 1 BTC | 1.05 BTC(年利5%) |
| 資産価値 | 1,000万円 | 1,575万円 |
| 総合利益 | – | +575万円(+57.5%) |
仮想通貨レンディングのリスクと注意点
レンディングには高利回りという魅力がある一方で、いくつかの重要なリスクも存在します。
安全に運用するために、必ずリスクを理解してから始めましょう。
リスク1:価格変動による元本割れ
レンディング期間中に仮想通貨の価格が大幅に下落すると、利息を受け取っても元本割れする可能性があります。
▼価格下落時の損失シミュレーション(年利5%の場合)
| 価格変動 | 開始時の価値 | 1年後の価値 | 実質損益 |
|---|---|---|---|
| 価格維持 | 1,000万円 | 1,050万円 | +50万円(+5%) |
| 20%下落 | 1,000万円 | 840万円 | -160万円(-16%) |
| 40%下落 | 1,000万円 | 630万円 | -370万円(-37%) |
| 60%下落 | 1,000万円 | 420万円 | -580万円(-58%) |
しかし、短期目線で見ると資産が減っているように感じることはありますが、長期投資が目的であれば短期間の目減りは気にする必要はありません。
リスク2:事業者の破綻による資産喪失
レンディングサービスの運営事業者が経営破綻した場合、預けた資産が返還されない可能性があります。
2022年にはFTXやCelsiusなど大手事業者が相次いで破綻し、多くの利用者が被害を受けました。
▼信頼できる事業者の見極め方
| チェック項目 | 詳細 |
|---|---|
| 金融庁登録 | 暗号資産交換業者として正式登録されているか |
| 運営実績 | 3年以上の運営歴があるか |
| 親会社 | 上場企業や信頼できる企業の傘下にあるか |
| 透明性 | 財務状況や運用方針を公開しているか |
| セキュリティ | コールドウォレット保管・2段階認証対応か |
| ユーザー数 | 利用者数が多く、評判が良いか |
リスク3:流動性リスク(途中解約不可)
ほとんどのレンディングサービスでは、貸出期間中の途中解約ができません。
急な資金需要が発生しても、満期まで引き出せないリスクがあります。
リスク4:機会損失リスク(急騰時に売却不可)
レンディング期間中に仮想通貨の価格が急騰しても、すぐに売却して利益確定することができません。
大きな利益を逃す機会損失のリスクがあります。
▼レンディング中に価格が2倍になった場合の機会損失例
| ケース | 初期投資 | 最終資産 | 結果 |
|---|---|---|---|
| すぐに売却した場合 | 1,000万円 | 2,000万円 | +1,000万円 |
| レンディング継続(年利5%) | 1,000万円 | 1,050万円→価格下落で減少 | 機会損失発生 |
リスク5:税金リスク(確定申告が必要)
レンディングで得た利息収入は「雑所得」として課税対象になります。
給与所得者の場合、年間20万円以上の利益があれば確定申告が必要です。
▼仮想通貨の税率(雑所得)
| 所得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 0円 |
| 195万円超〜330万円以下 | 10% | 9.75万円 |
| 330万円超〜695万円以下 | 20% | 42.75万円 |
| 695万円超〜900万円以下 | 23% | 63.6万円 |
| 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 153.6万円 |
| 1,800万円超〜4,000万円以下 | 40% | 279.6万円 |
| 4,000万円超 | 45% | 479.6万円 |
仮想通貨レンディングのおすすめ運用方法3選
レンディングを効果的に活用するには、自分の投資スタイルやリスク許容度に合った運用方法を選ぶことが重要です。
ここでは、3つの代表的な運用方法を紹介します。
運用方法1:安定運用型(ステーブルコインレンディング)
価格変動リスクを抑えたい初心者や安定志向の方におすすめなのが、ステーブルコイン(USDT、USDC、DAI等)を使ったレンディングです。
▼ステーブルコインレンディングの運用例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資額 | 100万円分のUSDT(約6,666 USDT) |
| 年利 | 8% |
| 貸出期間 | 1年間 |
| 1年後の資産 | 約7,199 USDT(約108万円) |
| 利益 | 約8万円 |
| リスク | 価格変動は極めて小さい |
後ほど、おすすめの取引所について紹介します。
運用方法2:バランス型(分散レンディング戦略)
複数の銘柄に分散してレンディングすることで、リスクとリターンのバランスを取る運用方法で中級者向けの堅実な戦略です。
▼分散レンディングのポートフォリオ例(100万円の場合)
| 銘柄 | 配分 | 年利 | 期間 | 狙い |
|---|---|---|---|---|
| ビットコイン(BTC) | 40万円 | 3% | 90日 | 安定性+値上がり期待 |
| イーサリアム(ETH) | 30万円 | 5% | 90日 | 成長性+利回り |
| ステーブルコイン(USDT) | 30万円 | 8% | 30日 | 安全資産+高利回り |
▼分散レンディングの運用ルール例
| ルール | 詳細 |
|---|---|
| 資産配分 | 時価総額トップ3の銘柄に60%、ステーブルコインに40% |
| リバランス | 3ヶ月ごとに資産配分を見直す |
| 利益の再投資 | 受け取った利息の50%は再投資、50%は利益確定 |
| 新規投資 | 毎月3万円ずつ積立投資してレンディング |
| 損切りルール | 満期時に価格が30%以上下落していたら一部売却 |
運用方法3:積極運用型(複利再投資戦略)
受け取った利息をすべて再投資して複利効果を最大化する、ハイリターンを狙う運用方法で、長期投資家やリスクを取れる上級者向けです。
▼複利再投資戦略の威力(年利8%・100万円投資の場合)
| 期間 | 単利運用 | 複利運用 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 108万円 | 108万円 | 0万円 |
| 3年 | 124万円 | 約126万円 | 約2万円 |
| 5年 | 140万円 | 約147万円 | 約7万円 |
| 10年 | 180万円 | 約216万円 | 約36万円 |
| 15年 | 220万円 | 約317万円 | 約97万円 |
| 20年 | 260万円 | 約466万円 | 約206万円 |
▼複利運用の注意点
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 税金が増える | 利益確定のタイミングを計画的に設定 |
| 長期間資金が拘束される | 生活費とは完全に分けた余剰資金のみで運用 |
| 暴落リスクが高まる | ステーブルコインの比率を高めに設定 |
| 途中で引き出せない | 緊急予備資金は別途確保しておく |
失敗しないレンディングサービスの選び方
レンディングサービスを選ぶ際は、金利だけでなく様々な要素を総合的に判断することが重要です。
自分の目的とリスク許容度に合ったサービスを見つけましょう。
チェックポイント1:年利の高さと安定性
レンディングの収益は年利で決まるため、最も重要な比較ポイントです。
ただし、高金利にはそれ相応のリスクが伴うことも理解しておきましょう。
▼年利レンジ別のリスク・リターン
| 年利レンジ | リスクレベル | 特徴 | 代表的なサービス |
|---|---|---|---|
| 1〜3% | 低 | 大手取引所の短期プラン | Coincheck、bitbank |
| 3〜8% | 中 | 取引所の長期プランまたは中堅サービス | GMOコイン、BitLending |
| 8〜15% | 高 | 専門業者の高利回りプラン | PBRレンディング |
| 15%以上 | 極高 | DeFiや新興サービス | Aave、Venus、イザカヤ等 |
チェックポイント2:対応銘柄の豊富さ
レンディング可能な仮想通貨の種類が多いほど、運用の選択肢が広がります。
特に、自分が保有している銘柄に対応しているか確認しましょう。
チェックポイント3:貸出期間の柔軟性
貸出期間は短いほど柔軟性が高く、長いほど金利が高い傾向があります。
自分の運用スタイルに合った期間設定ができるサービスを選びましょう。
▼期間選択のパターン別おすすめサービス
| 運用スタイル | 推奨期間 | 特徴 | おすすめサービス |
|---|---|---|---|
| お試し運用 | 14〜30日 | 短期で様子見できる | Coincheck、BitLending |
| バランス運用 | 90日 | 金利とリスクのバランス | bitbank、GMOコイン |
| 長期運用 | 180〜365日 | 高金利が期待できる | Coincheck、PBRレンディング |
| 超長期運用 | 無期限 | 複利効果を最大化 | HashHubレンディング |
チェックポイント4:最低貸出金額
サービスによって最低貸出金額が大きく異なります。
少額から始めたい初心者は、最低金額が低いサービスを選びましょう。
▼最低貸出金額の比較例
| サービス | 最低貸出額(BTC) | 最低貸出額(円換算※) | 初心者向け度 |
|---|---|---|---|
| Coincheck | 約0.0007 BTC | 約1万円相当 | ◎ |
| bitbank | 変動制 | 銘柄により異なる | ○ |
| GMOコイン | 0.1 BTC | 約150万円相当 | △ |
| BitLending | 0.01 BTC | 約15万円相当 | ○ |
※1BTC=1,500万円で計算
チェックポイント5:事業者の信頼性
資産を預ける事業者の信頼性は最も重要な判断基準です。
以下のポイントで事業者を評価しましょう。
チェックポイント6:手数料の有無
レンディングに関連する手数料を事前に確認しましょう。
手数料が高いと実質的な利回りが下がってしまいます。
チェックポイント7:使いやすさとサポート体制
特に初心者は、操作がシンプルで日本語サポートが充実しているサービスを選ぶと安心です。
主要レンディングサービスの徹底比較
国内で利用できる主要なレンディングサービスを一覧で比較します。
サービス選びの参考にしてください。
▼国内主要レンディングサービス比較表
| サービス名 | 年利 | 対応銘柄 | 貸出期間 | 最低貸出額 | 初心者向け |
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 1〜5% | 34銘柄 | 14/30/90/180/365日 | 1万円相当〜 | ◎ |
| BitLending | 7〜10% | 6銘柄 | 30日〜 | BTC:0.01〜 | ○ |
| PBRレンディング | 10〜12% | 6銘柄 | 1ヶ月〜 | BTC:0.003〜 | △ |
| bitbank | 0.1〜5% | 43銘柄 | 365日 | 変動 | ○ |
| GMOコイン | 1.3〜10% | 22銘柄 | 1〜3ヶ月 | BTC:0.1〜 | △ |
Coincheck(コインチェック)

Coincheckは、マネックスグループ傘下の国内最大級仮想通貨取引所で、2017年からレンディングサービスを提供している最も運営実績の長いサービスです。
「貸暗号資産サービス」として、初心者でも使いやすく、サポート体制が整っていることが特徴です。
▼Coincheckレンディングの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | コインチェック株式会社(マネックスグループ傘下) |
| サービス開始 | 2017年〜(国内最長実績) |
| 金融庁登録 | 関東財務局長 第00014号 |
| 対応銘柄数 | 34銘柄(取扱全銘柄対応) |
| 年利 | 1%〜5% |
| 貸出期間 | 14日/30日/90日/180日/365日 |
| 最低貸出額 | 約1万円相当〜 |
| 申込 | 常時受付可能 |
| 途中解約 | 原則不可 |
▼Coincheckのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| アプリの使いやすさが国内トップクラス | 人気銘柄の高年利枠(5%)はすぐ埋まる |
| 少額(1万円)から始められる | 他のレンディング専門業者より年利が低め |
| 豊富な貸出期間オプション | 審査に時間がかかることがある |
| 東証プライム上場企業の傘下で信頼性◎ | 分別管理の対象外 |
| 購入から運用まで一括管理できる | BTC・ETHは14〜30日プランが中心 |
BitLending(ビットレンディング)

BitLendingは、株式会社J-CAMが運営するレンディング専門サービスで、取引所より高い利回りが魅力です。
ブロックチェーン・Web3.0の専門メディアを運営する企業が提供しており、年利8〜10%の高金利と解約手数料無料が特徴です。
▼BitLendingの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社J-CAM |
| サービス開始 | 2022年〜 |
| 対応銘柄 | 6銘柄(BTC、ETH、USDT、USDC、DAI、XRP) |
| 年利 | BTC/ETH:8% / ステーブルコイン:10% |
| 貸出期間 | 30日〜(最低1ヶ月) |
| 最低貸出額 | BTC:0.01BTC〜(約15万円) |
| 申込 | 常時受付 |
| 途中解約 | 可能(解約手数料無料) |
| 返還手数料 | 年4回まで無料 |
▼BitLendingのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 年利8〜10%と国内トップクラスの高金利 | 取引所とは別に口座開設が必要 |
| 解約手数料が無料で柔軟性が高い | 対応銘柄が6種類と少ない |
| 自動再投資で複利運用が簡単 | 送金時のネットワーク手数料は自己負担 |
| 年4回まで返還手数料無料 | レンディング専門のため売買はできない |
| 収益レポートで税務対応が楽 | 運営歴が比較的短い(2022年〜) |
PBRレンディング

PBRレンディングは、国内最高水準の年利10〜12%を誇るレンディング専門サービスです。
「通常プラン10%」と「プレミアムプラン12%」があり、高利回りを追求する上級者向けのサービスとして人気です。
▼PBRレンディングの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Notting Hill TOKYO |
| サービス開始 | 2022年〜 |
| 対応銘柄 | 6銘柄(BTC、ETH、USDT、USDC、ADA、TRX) |
| 年利 | 通常プラン:10% / プレミアムプラン:12% |
| 貸出期間 | 1ヶ月〜 |
| 最低貸出額 | BTC:0.003BTC〜(約4.5万円) |
| 申込 | 常時受付 |
| 途中解約 | 可能(返還手数料無料) |
| 再投資 | 自動再投資機能あり |
▼通常プランとプレミアムプランの違い
| 項目 | 通常プラン | プレミアムプラン |
|---|---|---|
| 年利 | 10% | 12% |
| 対象者 | 全ユーザー | 条件を満たしたユーザー |
| 最低貸出額 | 0.003BTC〜 | 0.01BTC〜 |
| 難易度 | 初心者〜中級者 | 中級者〜上級者 |
▼PBRレンディングのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 年利10〜12%と国内最高水準 | 取引所とは別に口座開設が必要 |
| 少額4.5万円から始められる | 高金利ゆえにリスクも相対的に高い |
| 返還手数料が完全無料 | 対応銘柄が6種類と限定的 |
| 自動再投資で複利運用が簡単 | 運営歴が比較的短い(2022年〜) |
| 最低貸出期間1ヶ月で柔軟 | 送金時のネットワーク手数料は自己負担 |
bitbank(ビットバンク)

bitbankは、国内最多43銘柄に対応し、セキュリティ評価が非常に高い取引所です。
第三者機関から高いセキュリティ評価を受けており、コールドウォレット管理やマルチシグ対応など、安全性を重視したい方に最適です。
▼bitbankレンディングの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | ビットバンク株式会社 |
| サービス開始 | 2018年〜 |
| 金融庁登録 | 関東財務局長 第00004号 |
| 対応銘柄数 | 43銘柄(国内最多) |
| 年利 | 0.1%〜5%(最大3%) |
| 貸出期間 | 365日(1年固定) |
| 最低貸出額 | 銘柄により変動 |
| 申込 | 随時受付 |
| 途中解約 | 可能(手数料5%) |
▼bitbankのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 国内最多の43銘柄でレンディング可能 | 1年固定のみで短期運用には不向き |
| セキュリティが国内トップクラス | 途中解約には5%の手数料が必要 |
| Astarなど珍しい銘柄も対応 | 年利が他サービスより低め |
| 長期保有に最適なプラン設計 | 最低貸出額が銘柄により変動する |
| ほったらかし運用に向いている | 複数の期間プランがない |
GMOコイン

GMOコインは、東証プライム上場のGMOインターネットグループが運営する大手取引所です。
「貸暗号資産ベーシック」と「貸暗号資産プレミアム」の2種類のプランがあり、国内取引所では珍しく中途解約が可能な点が大きな特徴です。
▼GMOコインレンディングの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | GMOコイン株式会社(GMOインターネットグループ) |
| サービス開始 | 2018年〜 |
| 金融庁登録 | 関東財務局長 第00006号 |
| 対応銘柄数 | 22銘柄 |
| 年利 | ベーシック:1.3〜10% / プレミアム:最大15%以上 |
| 貸出期間 | 1ヶ月 / 3ヶ月 |
| 最低貸出額 | BTC:0.1BTC〜(約150万円) |
| 申込 | 不定期募集(月初やキャンペーン時) |
| 途中解約 | 可能(貸借料の10%が手数料) |
▼ベーシックプランとプレミアムプランの違い
| 項目 | ベーシック | プレミアム |
|---|---|---|
| 対応銘柄 | 22銘柄 | 3銘柄(BTC、ETH、XRP) |
| 年利 | 1.3〜10% | 最大15%以上 |
| 途中解約 | 可能(柔軟) | 可能(一部制限あり) |
| 証拠金 | 不要 | 日本円による証拠金が必要 |
| 難易度 | 初心者〜中級者向け | 中級者〜上級者向け |
▼GMOコインのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 中途解約が可能(手数料10%) | 最低貸出額が0.1BTC(約150万円)と高額 |
| プレミアムプランは最大15%以上の高金利 | 募集が不定期で常時申込できない |
| GMOグループの信頼性が高い | プレミアムプランは証拠金が必要 |
| 円転特約でリスクヘッジ可能 | 初心者には少しハードルが高い |
| 送金手数料無料 | 人気銘柄はすぐに募集枠が埋まる |
目的別おすすめサービス早見表
ここまで紹介した5つのサービスを、目的別に最適なものを選べるよう整理しました。
▼目的別おすすめサービス一覧
| 目的・重視ポイント | おすすめサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 初心者・少額から始めたい | Coincheck | 1万円から・アプリが使いやすい |
| 多様な銘柄で運用したい | bitbank | 国内最多43銘柄対応 |
| セキュリティ重視 | bitbank | 第三者機関から最高評価 |
| 高金利で効率運用 | PBRレンディング | 年利10〜12%の最高水準 |
| 途中解約の柔軟性 | GMOコイン | 手数料10%で解約可能 |
| ステーブルコイン運用 | BitLending / PBRレンディング | 年利10%で価格変動リスク低 |
| 長期ほったらかし運用 | bitbank | 1年固定で管理不要 |
| 複利効果を最大化 | BitLending / PBRレンディング | 自動再投資機能あり |
| 信頼性・安心感重視 | Coincheck / BitLending | 上場企業グループ傘下 |
仮想通貨レンディングの始め方【完全ガイド】
レンディングを始めるための具体的な手順を、初心者にも分かりやすく解説します。
STEP1:取引所で口座を開設する
まずは、レンディングサービスを提供している仮想通貨取引所で口座を開設します。
公式サイトから申し込みを行い、本人確認を完了させます。最短即日〜数日で口座開設が完了します。
STEP2:日本円を入金する
口座開設が完了したら、仮想通貨を購入するための日本円を入金します。
STEP3:レンディングしたい仮想通貨を購入する
入金した日本円で、レンディングしたい仮想通貨を購入します。
STEP4:レンディングを申し込む
購入した仮想通貨を使ってレンディングを申し込みます。
▼レンディング申込時の設定項目
| 設定項目 | 選択のポイント |
|---|---|
| 貸出銘柄 | 購入した仮想通貨を選択 |
| 貸出数量 | 保有量の範囲内で設定(初めは少額がおすすめ) |
| 貸出期間 | 短期(14〜30日)から始めるのが安全 |
| 年利 | 期間に応じた固定金利が自動設定されることが多い |
申込内容を確認し、承認されるとレンディングが開始されます。
STEP5:満期を待って利息を受け取る
貸出期間が終了すると、元本と利息が自動的にアカウントに返還されます。
仮想通貨レンディングに関するよくある質問
レンディングを始める前に多くの人が疑問に思う点について、Q&A形式で回答します。
Q1. レンディングは初心者でも安全に始められますか?
はい、始められますが、リスクを理解することが重要です。
初心者は以下のポイントを守りましょう。
Q2. レンディングとステーキングはどちらがおすすめですか?
目的によって異なります。
▼レンディングとステーキングの選び方
| 項目 | レンディング向き | ステーキング向き |
|---|---|---|
| 利回り重視 | ◎(3〜10%以上) | ○(1〜5%程度) |
| 柔軟性重視 | △(期間固定) | ◎(いつでも解除可能) |
| 対応銘柄 | ◎(BTC含む多数) | △(PoS銘柄のみ) |
| 安全性重視 | △(分別管理対象外) | ○(分別管理対象) |
Q3. レンディング中に価格が暴落したらどうなりますか?
貸出期間中は途中解約できないため、満期まで保有し続けることになります。
利息を受け取っても、価格下落により元本割れする可能性があります。
対策としては、ステーブルコインでレンディングするか、価格が安定している時期を選んで開始することが重要です。

レンディングは長期投資目的で活用することを推奨しているので、短期間での元本割れは気にせず放置で良いです。
Q4. 複数のサービスを併用しても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。
むしろ、複数のサービスに分散することでリスクを軽減できます。
事業者破綻リスクに備えて、資産を1つのサービスに集中させないことが賢明です。
Q5. レンディングで得た利益に税金はかかりますか?
はい、かかります。レンディングの利息収入は「雑所得」として課税対象です。
給与所得者の場合、年間20万円以上の利益があれば確定申告が必要です。
最大で税率55%(所得税45%+住民税10%)になる可能性があるため、利益が大きい場合は税理士への相談をおすすめします。
Q6. 海外のレンディングサービスを使っても大丈夫ですか?
使えますが、リスクが高まります。
日本の金融庁の監督対象外であり、トラブル時のサポートが受けられない可能性があります。
また、海外サービスの破綻事例も多いため、初心者は国内の金融庁登録業者を利用するのが比較的安全です。
まとめ
仮想通貨レンディングは、保有している資産を有効活用して利息収入を得られる魅力的な運用方法です。
レンディングは、仮想通貨を「ただ保有する」だけではもったいないと感じている方にとって、理想的な運用方法です。

ただし、リスクを正しく理解し、自分に合った運用戦略を立てることが成功の鍵となります。
まずは少額から始めて、レンディングの仕組みや各サービスの特徴を実際に体験してみましょう。
経験を積むことで、より効果的な資産運用ができるようになります。
免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。仮想通貨レンディングには価格変動リスク、事業者破綻リスク等があり、元本割れや資産喪失の可能性があります。投資判断は自己責任でお願いいたします。年利や取扱銘柄は変更される場合がありますので、最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。


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